- 不可解な花
- 春のかたちをした毛布
- 嘘で挟んでひっくり返す
- ひとりの傷
- 海底手記
- つめたいままの月
しあわせの温床
欠陥すべてに花を埋め
- 白を小汚くする魔法
- これはどこかのなにかの歯車
- 耳朶に星
- かわいい足音
まぶたを撫でないで
劣化する筆跡
芽吹きと煮崩れ
- 散り散りになった水鏡
夜の観察
- 魂に境目がないから
- 羽根生える
やがてくる春の淡いところで
- 繭の腐蝕
- 鱗の気持ち
- うつろに生きて死んだふり
- 雨の使い魔
いつか、夜に見る夢
- 嘘つきは永遠のはじまり
- 春の生き写し
- 絵になった二人
- かなしくなったら呼んで
- やさしさにかけた人
- きんいろの魔法
- うつくしくなくもない男
- 歩くほど春がわからなくなる
- 傷のためのふたり
- 懐古して自壊
- 苦もなく花もなく
- 結晶の住人
- はじめの灰色
- めくらましのねむり
- 午後の翡翠
- すぐそばの不破
-
生来の誤差
- 息をするタイミングが違う
- ひとりきりなら泣いたりするけど
- 冬を手放す
- とけるまえの月
- 日に日に君から遠ざかる
- 潮騒とふたりの書架
- 黄泉の配置図
- やがては物語
大きくなったら衛星になる
- フローズンムーン
しっぽの先までかわいい
- やさしいふりした二人の終わり
- 花かんむりに火を点けて
- 心臓が冷たいかどうか
今日からの天気
- 赤は水の色
沈む時の角砂糖
- 底なし沼の底の方から
- 奇しくもかわいいひとでなし
むやみの亡骸
- 宝石ごっこ
- 三月の袂
四季のどこかにはいるはず
- うちがわの凍て花
- 紙上にて崩れゆく物語
- 階下の花束たち
- 手折られるまで待って
- 忘れてしまったこと覚えていて
- 花曇りのヴェール
- 遠いところのまばたき
- 幻想を連れてここまで来て
- 机上のオルゴール
- パステルカラー夢のまた夢
- あなたのうつくしさを信じたい
思い思いの固結び
- ゆびさきの猫
- よく見ると白
- 透明と白皙の間
- いばらの正体
- ぼくの亡霊
- 真夜中のふわふわ
- まだ種の中、知らない君
- 夢の天窓
- 朽ちてはじめての楽園
- やさしくないひとの目隠し
- 光の創世紀
- 褪める前に会いたい
- 眠れないうそつきたち
- 思い出の速度制限
終わらないしりとりを君と
- 星の教えてくれないこと
- たとえばどんな神様が
- 破れても夢だから
- まどろみの車窓
- 終わらない瞳のひと
傷口と花片との距離
- 実りの化学反応
- 此の春のことは忘れて